名目と実質 2010 12 25

 今日は、「名目と実質」について書きましょう。
これは、経済を学ぶ上で、大切な知識です。
 たとえば、あなたの給料が、不景気で数パーセント減ったとします。
あなたは、会社に対して、不満を持つでしょう。
「今まで、一生懸命、働いてきて、会社には十分貢献してきたのに」
 しかし、会社は、こう言うかもしれません。
「確かに、あなたの給料は減ったが、
デフレで、それ以上に物価が下落している。
だから、実質的に、あなたの給料は減っていないのだ。
つまり、名目給料は減っているが、実質給料は、むしろ増えている」
 こうして、あなたも会社も、円満解決したのであった。
ところが、これで収まらないのが、税務当局である。
なぜならば、税金とは、名目にかけるものだからです。
名目が減れば、税収が減る。
 税務当局が、デフレに強く反対しないのが不思議です。
デフレ対策を声高に叫ぶべきところは、税務当局だと思います。
 デフレの被害者とは、誰か。


















































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